れんらくぶくる

私が私として生まれた自業自得

葡萄

 

狭い部屋 教室で

すずりに墨を刷っている

なんだか薄いままだと注意されるから

何度も何度もすずりに墨を擦り付けた

 

そうやって真っ黒に色濃くした私の拙い希望が赤い墨で、もっと良くなるように訂正される

完成した希望は誰のものだっけ

私のものである

 

そんなことより

葡萄よ

葡萄をかきたいんだ

 

あなたの希望がだれにとっても美しいものではありませんように